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◎金属探知機器あれこれ(1)

 「埋蔵金探しといえばこれ!」ってぐらいに我が国ではイメージが出来上がってしまったハンディ・タイプのメタル・ディテクターですが…

◇◇◇ハンディ・タイプ◇◇◇

  ハンディ・タイプのメタル・ディテクターは、当方でもかつて(数十年前になります)はアメリカの通販を利用して取り寄せ、実際に使用してみたりしましたが、砂浜でコインや時計を発見するのとはやはり訳が違います。地中50センチ程度の空き缶を探せる、くらいが限界でしょうか(さすが生産者賠償責任の本場アメリカ、メーカーでもそこら辺の“能力”に対する注意書きがくどいくらいについてはいたのですが…。数十年前は高いモデルではバイクが買えてしまうような値段でしたねぇ)。実際にしばらく使ってみて理解したのは、お宝をゲットできたのはこれらのディテクター・メーカーだった、ということ。

 ま、それはともかくハンディ・タイプのメタル・ディテクターがまったく意味がないかというとそうでもなく、この数十年で技術の進歩もあり“あたり”をつける程度には意外と使える場面が。勝手に穴を掘ったりすることのできない私有地や国有地で「ここに有る」を探知するのではなく、「ここには無い」と判断することに使えたりする。また、古い民家の取り壊しなどの際に役立ったという例もある。永い時の流れの中で埃に埋もれてしまった金属類の探知などには実際に威力を発揮してくれている。

 で、最近は同じ磁気を利用する方式でも、より高度なセンサーを持つ設置型の探知機や、電磁波を利用する“地中レーダー”超音波を利用した構造調査機器、自然電位の変化によって地中や建造物の内部状況をとらえる調査機器、さらには起震車や火薬の爆発による振動を利用し地中からの反射波を検知する地震波探査機器などの最新機材を導入するのが主流となってきています。

 それぞれの方式に長所短所があり、それらを組み合わせた“探査システム”として一括受注する業者も現れています。そう、今や地中構造調査は企業ベースでの活動になってきているのです。もちろん埋蔵金探査のために存在するわけではなく、土木業者や建築業者、ガスや水道といった都市基盤の整備に当たる業者が主な顧客ですが、埋蔵文化財の発掘現場でもしばしば利用されるようになっています。

☆メタル・ディテクター・メーカー一覧☆

 2004年7月現在で確認できた“大手”メーカーを紹介しておきます。ご存じの通り、アメリカは“権利の国”勝手にリンク張るといきなり「迷惑を被った、訴訟だ!」の世界ですので、住所やURLは掲載いたしません(リンクを張るのも利権が絡みます)。ただ、社名で検索をかけていただければ簡単にたどり着けると思いますので、購入を検討している方はこのページの一番下にある検索窓を使ってたどり着いてください。(あ、失礼しました。このページもコピー&ペーストが制限されてますので、お手数ですがどこかにメモしてから……)

●WHITE'S Metal Detectors
 30ドル程度の“エコノミー”シリーズから9.5インチサイズのコイルを持つ1000ドル程度の“プロ”シリーズなど各種。メタル・ディテクターの老舗でアメリカでのシェアはトップクラス。
●GARRETT Metal Detectors
 100ドルクラスの入門機からプロクラスまで多くの機種を取りそろえているこちらもアメリカでは有名なメーカー。水中でも機能する探知機などもラインアップ。また、国内に代理店があったはずですね。
●Minelab Electronics
 200ドルから500ドルクラスのメタル・ディテクターをリリースするメーカー。他のメーカーもほとんど同様なのですが、セキュリティ関係のメタル・ディテクターも開発しているメーカー。
●Fisher's Metal Detectors
 「LIFETIME WARRANTY!」と“技術”を誇る有名ブランドの一つ。モデル数の多さや用途別に細かくラインナップされた機種が特徴か。複数の周波数で探知できる機構を取り入れたモデルも。こちらも国内に代理店があったはず。
●Bounty Hunter
 30年を越す歴史を持つおなじみの“老舗メーカー”。海外では多くのユーザーを誇る。ラインナップは入門機からプロ機まで、それほど数は多くない。サーチ能力でランクをつけている。
●TESORO Metal Detectors
「Tejon Metal Detector」という700ドルクラスのモデルをラインナップ。“専業メーカー”ではなくアメリカでは数多い“兼業メーカー”。もろもろの製品の一つにメタル・ディテクターも作るというスタイル。この手のブランドは多いので以下省略させていただく。

 --とまあ、日本でも有名どころをざっと紹介しました。インターネットの普及でカードさえ持っていれば日本からも直接購入できる便利な時代になりましたが、英語が不安な方は日本語で“金属探知器”のキーワードで検索をかければ、ギャレットやフィッシャーの代理店が見つかると思います。かなり昔ですが東急ハンズでも簡単な機種を扱っていたことなどもあったと記憶していますが(未確認情報)、ちゃんとしたものを購入するのであればやはり上記メーカーの製品の中から選ぶのが安心なのでは。

 また、埋蔵ポイントの確証が取れ、正規の手続きを経ての掘削作業までを検討しているのであれば上記のような“簡易機材”による探索ではなく、“グランド・マグネティック・ロケーター”などと呼ばれる地表の広域にプローブを設置し、ダイレクトに地中を磁力線で測定するタイプの機器(アメリカでは4,000ドル~10,000ドル程度)を利用されることをお薦めしたい。

 さらに資金的に余裕があるのであれば“グランド・ペネトレーティング・レーダー”地中探査レーダー等を使った地中探査専門の業者の利用が前提となるでしょう。
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