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●金の科学

 こちらは金を科学的に見てみましょう、というコーナーですが、まあ気軽に読んでみてください。

◇◇◇記号=Au 原子番号=79◇◇◇

 原子量=196.967 比重=19.3 硬度=3
 黄色いつやのある金属元素。王水・塩素水に溶けて塩化金酸に、また、水銀と化合してアマルガムとなる。延性・展性に富み、細工に適し、また希少なので金属の中で特に珍重され、貨幣・装飾品とする。
(新潮社刊 新潮国語辞典より)
 金が解ける温度(溶解温度)は摂氏1064度。金属の中で最も展性に富むことは、薄くすると1万分の1ミリにまで引き伸ばせることでも明らか。この展性を利用したのが金箔で、1立方センチの金塊から約11平方センチの金箔を千枚造ることができるという。また、1グラムの金塊で2800メートルの金糸が造れる。

◇◇◇赤金、青金、紫金◇◇◇

 金は加工性に優れているが、逆に柔らかすぎて純金のままでは金属としての利用価値は少ない。そこで、考えられたのが各種の合金だ。
 赤金は金に17~25%程度の銅を加えたもので、現在の10円硬貨を思わせる赤みがかった金色になる。青金は金に20~25%程度の銀を加えたものでこちらはやや白く青みかかった金色になる。紫金は銅に金を14%、銀1%程度加えたもので、金の合金というよりは銅の合金なのだがその名の通り、茄子色をした美しい金色で明治時代以降の金属細工に良く利用されている。

◇◇◇地球上の金の量はプール三杯分!?◇◇◇

 良く言われるのでご存知かと思うが、地球上でこれまで掘り出された金を全部集めても50メートルプール三杯分にしかならないのだそうだ。まあそれ故に価値があるのだろうが、信じられない数字では有る。
 有史以来の世界の産金量をすべて合計するとその量およそ14万トン。どうやって調べたのか分からないが、まあ推定としてそんなものだろうということで、これを一般的な50メートルプール(縦50メートル、横20メートル、深さ2メートル)にどばっといれると、三杯でいっぱいになる計算だ。
 ホントかね!?(ちなみに我が国の産金量は埋蔵金の歴史コーナー参照)
 また、もっと驚きなのがこの地球上に残っている推定埋蔵量というのがなんと約7万2千トン! というのだ。えっ!? って感じだがどうやら事実らしい。
 しかもこれまでは“掘りやすいところから掘ってきた”のでこれからは極地や、海底からも掘り出さなくてはならないといわれているそうだ。海水中にもごくごく微量の金が溶け込んでいて、今後はそこからも……なんていう夢みたいな話まである。
 ま、どちらにしても現在の年間約2千500トンというペースで掘っていくと30年足らずで尽きてしまうことになる。約6千年もの間、人類は金を求めてきたが、技術の進歩で加速度的に枯渇への道へと突き進んできてしまった。

◇◇◇リサイクル工場が新たな金鉱に!?◇◇◇

 自然金の枯渇が見えてしまったところで、じゃどうする?
 新たな金の生産が見込めなくなってきた以上、これまでに人類が手にした金を再利用しようという方向なのだ。装飾品としての価値以上に、現在では金は工業用としての利用価値が高まってきている。コンピューターをはじめとする多くの電気製品などにつかわれている金を回収するリサイクル化が始まっている。今後さらに困難になっていく自然金の採掘コストに比べ、多少は費用がかかってもリサイクルの方が有利になってきているという。まさにリサイクル工場は新たな“金鉱脈”となったのだ。

◇◇◇北アフリカの豆と金◇◇◇

 金の純度を計るのに使われる「カラット」記号では。「K」または「Kt」このカラットとはいったいなんのだろう。宝石に使われる「ct」もカラットで紛らわしいが、こちらはなんとアフリカに自生する豆のアラビア語名「キラト」からきている。
 約200グラムの重さがあり、これを比較の単位として使っていたことからカラットになったという。まさにダイヤモンドのアフリカ、である。
 で、金の方のカラットは金の重量を24とし、それに含まれる金の量を表している。純金なら24Kというわけだ。12Kなら金は半分ということ。ちなみにこの純度(品位と呼ばれる)を参考までに。
24K=1000.0
22K=917
20K=835
18K=750
15K=625
14K=585
12K=500
10K=417
9K=375 (品位は千分の1%で表示)

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